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ハロー・フロム・カファ

 

みなさん、こんにちは。

私は首都アディスアベバから約450kmほど南西に向かった場所に位置する南部諸民族州カファ地区にて、マーケティング隊員として活動しています。今回が初めての投稿になるので、まずは私が住むカファ地区について紹介します。

 

コーヒー発祥の地-カファ

みなさんは「エチオピア」と聞いて、何を思い浮かべますか?マラソンランナー?人類の起源?どちらも良く連想される内容ですが、ここで掘り下げたいのは、ずばりコーヒーについてです。果たしてどれくらいの方が「エチオピア=コーヒー発祥の地」ということをご存知でしょうか。さらに、それがここ「カファ」地区であるという事は、日本ではあまり知られていないように思います。コーヒーは英語で‟Coffee”、ドイツ語で‟Kaffee”、フランス語で‟Cafésとつづり、その語源はこの土地 -「カファ(Kafa)」に由来するという一説もあるくらいです。もっと知名度が上がってもよい地域だと思いませんか?

 

コーヒーの木の寿命は約50年と言われており、ここカファのコーヒーの木々は、除草や肥料、農薬など人間の手が一切加えられることなく、自生を繰り返しています。収穫されなかったコーヒーの実が時の経過と共に土に落ち、それがやがて新たな木として成長し、コーヒーの実をつけるようになる。こんな風に、緩やかながらも確かな時間の流れの中で、エチオピアの人々および世界中のエチオピアン・コーヒー・ファンの元へ、コーヒー豆を届けてくれているのです。

 

ワイルド・コーヒー・フォレスト~苔に覆われたコーヒーの木々~

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自然の魅力満載

カファ地区には、コーヒーの木々に加えて、熱帯雨林が広範囲に広がっています。カファに生息する植物・動物ともにその多様性が認められ、2010年にはユネスコ生物圏保護区(UNESCO Biosphere Reserve)に指定されました。

 

森林の中でイエスの洗礼の祝祭(Feast of the Epiphany)を楽しむ住民たち 

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写真からも伝わると思いますが、この緑々としたカファの風景が、さも日本にいるかのような錯覚をもたらし、最近は地元カファの友人に日本語で「ねえ」と呼びかけることが多くなりました。他のエチオピア隊員が目にするであろう当投稿に記すのは少し心苦しいですが、『この土地に配属されて本当に良かった!』と心の底から思っています。とっても心落ち着く場所です。

 

 

このような感じで、緑が「売り」のカファですが、村の中を歩いていると、建物建造の際の足場作りや、エチオピア家庭の台所に欠かせない炭作りに、日々どこかしらで必ず木が切り倒されています。20世紀初頭にはエチオピア国土の約35%を覆っていた森林ですが、人口増加や農地開拓により、現在は約11%まで落ち込んでいると言われているエチオピアの森林問題。カファの森を守ることは、エチオピア全体のミッションでもあるのです。

 

住民主導の森林保全を実現するには、森林伐採をしなくても暮らしていける収入源の獲得が必須です。

私は現在、カファの自然環境から得られる産品(コーヒー豆、はちみつ、スパイスなど)の販売促進活動を行っています。これらの産品やカファ地区の更なる魅力について、みなさんにもこのエチオピア隊員ブログの場を通して、積極的に共有していきたいと考えています。これから宜しくお願いします。

 

参考資料:

1.    コーヒー発見の物語とエチオピアのコーヒー文化について綴られた本

「原木のある森 コーヒーのはじまりの物語」(販売元:アフリカ理解プロジェクト)

http://africa-rikai.net/projects/books.html

 

2.    カファ地区に関するウェブサイト(英語)

“Kafa Biosphere Reserve” by the Nature and Biodiversity Conservation Union

http://www.kafa-biosphere.com/


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by jocvethiopia | 2014-03-30 00:00 | 任地・配属先紹介

エチオピアの挨拶表現

エチオピアの挨拶には私たちが知っている言語にはない独自性があるように思います。それはHow are you?に対する応答の表現として、アムハラ語でእግዜር ይመስገን (igzar yimesgen = Thanks to God)のようにGod (እግዜር)が入ることです。それは古代からキリスト教が民族的アイデンティティを構成している国ならではのものかもしれず、そのことが日常使う言葉にも反映されているのではないかと思います。

 

このことを考えだしたのは、職場で同僚たちと毎日挨拶を交わすなかで、How are you?に対する応答の表現としてThanks to Godを特に深く考えることもなく挨拶として使っていたのですが(これは挨拶として期待されている表現で、ただ単に「はい」「いいえ」だけでは物足りない)自分にはGodがいないのになぜこんなことを言っているのだろうかと思ったのが始まりです(ちなみにLonely Planetという出版社の旅行者用フレーズブックであるEthiopian Amharicにはእግዜር ይመስገንは記載されていません)。アムハラ語にはその他にも、主に初対面の人に対して使う「こんにちは」に相当するጤና ይስጥልኝ (Tena yistelin = May he(God) give (you) good health for my sake!)にも明示的にではないもののGodが登場するし、エチオピア人の家に招かれてお茶やお菓子をごちそうになったような状況で、帰り際にお礼の挨拶として使うእግዜር ይስጥልኝ (igzar yistelin = May God give to you)という表現にもGodが入っています。

 

エチオピアの公用語はアムハラ語ですが、私の赴任地のカファの現地語はカフィニャであり、アムハラ語と全く同じような表現を見つけることができます。カフィニャでHow are you?に相当する表現はwoda beti ne? ( =are you fine?)で、それに対する応答はyeerichi galleto beda( = thanks to God)です。YeeriGodであり、galletothankです。アムハラ語のように、どこかの家に招かれてお茶を飲んだときのお礼としてyeerimba( = God give to you)といい、yeerは先ほどと同じようにGodimbagiveです。また、それに対するもてなしたほうの返答はtokimba( = together give to you)であり、これもアムハラ語と全く同じなのです。エチオピアの他の言語については調べていませんが、恐らく同じなのではないかと思います。

 

How are you?に戻って日本語はどうかと考えると、「お元気ですか?」の返答として「元気です。おかげさまで」というのがありますが、エチオピア人からしてみれば「おかげさま」って誰のおかげさまなのだろうと思うに違いありません。それは「あなた」かもしれず、誰だかわからない「みんな」かもしれません。日本語は常に「誰」が不在で曖昧です。英語は日常の挨拶ではGodへの感謝は口にせず、くしゃみをしたときに誰かが(God) bless youと言ったりします(くしゃみをすると魂が抜けると考えられていたので)。またThank Godという表現があり、OALD ( = Oxford Advanced Learner’s Dictionary)に面白いことが載っています。

 

Thank God = used to say that you are pleased about something

Thank God you’re safe!

[Help Note] Some people find the phrase thank God offensive.

 

それによると、thank Godは嬉しいときに使うのですが、例文のThank God you’re safe!(あなたが無事でよかった!)にあるように、どうやら緊急事態を切り抜けたような場面で使うようなのです。しかも注意書きとして「中にはこの表現をoffensive(失礼、無礼)と思う人もいる」とあります。これはもちろんGodに対してであろうが、英語のGodは危機に際してのみ招かれるのでしょうか。日本語や英語に比べて、エチオピアの言語がこのように日常的に神への感謝を述べるのは、エチオピア人の篤い信仰の証しなのかもしれません。


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by jocvethiopia | 2014-03-23 00:00 | 生活・文化紹介

首相、来エチ

2014年1月13日、14日と
安倍総理御一行がエチオピアを訪問され
空港で安倍首相の荷物を
運んだりしました。
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テレビの向こう側でしか見たことがなかった
安倍首相がいて、
日本とエチオピアの国旗を
なびかせている政府専用機があって、


日本大使館の方々が寝ずに
ずっと前から準備をしていて、

世界中にある日本大使館から
応援で来てる人がいて
(遠い人はカナダから)

日本のトップが
外国に訪問するということが
どういうことなのか。



もうほんと凄かった。


大使館、レッドブルの山だった。

日本では、
特定秘密保護法が可決されたり、
交渉内容は一切公開されないTPPが進んでいたり、
憲法自体を少し変えようとしていたりと
二年後自分が任期を終えて帰るとき
日本はどうなっているんだろうと思う一方、
末端にいる自分たちの生活は
大きく変わることはないだろうなんて
思っている自分もいて


東京証券取引所の
2013年最終取引日の行事に
安倍総理が出席されたという記事を読んで

歴代総理の中で出席は初ということで、
「やっぱ経済に力をいれているんだ…ふーん」
ぐらいにしか思ってなかったけど

今回の訪問では
15民間企業・大学等の代表を含めての会合があって、

 政策スピーチに
日本の「KAIZEN(改善)」のことを話していて、

改めて安倍内閣が
如何に経済に力を入れているかを
【実感】できた気がした。

政府が経済に介入し過ぎてるなんて
意見もあるけれど、

良いのか悪いのかは
よくわかってないけれど、

でも、

言葉と行動が一致しているのは
凄く大切だと思う。

今回お手伝いができて
ほんと良かった。


ハプニングばっかりだったけど
ほんと良かった。


空港担当だったから
政策スピーチ聞けなかったけど
カウンターパートと
副校長先生は聞きに行って
「本当に良かった。聞けて光栄だった」
って言ってくれて
ほんと良かった。

安倍総理大臣に飲み物を渡す為に、
一回トラックに積んだ大量の荷物を
降ろして取り出したりしたけど
ほんと良かった。

なんだか自分の
このちっちゃい一つの行動も
安倍首相が少しでも
ベストパフォーマンスで
会合とかに望むことに
繋がってるんだと(勝手に)思うと
充実感はんぱなかった。

少しでも日本とエチオピアの関係が
より友好になってくれたら嬉しいです。

今回このような貴重な機会を下さり、
在エチオピア日本国大使館の皆様、
本当に有難うございました。

安倍総理大臣のエチオピア訪問(概要と成果)

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あとで写真見て気づいたけど
政府専用機に乗り込むとき
安倍首相と昭恵夫人が手を握り合っていて
めっちゃ「ほっこり」した*

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by jocvethiopia | 2014-03-15 00:00 | その他

こうなりたいと思う自分を演じる

来月末 日本に帰ります。 だけどやっぱり寒いし、すぐにタイのチェンマイに行きます。 

いつものことながら短い日本滞在で 老若男女を問わず あちらこちらで人に会います。

一生 青い鳥を追い続けている自分の旅に悔いはなし、 なんて いいかっこができるわけでなく、 あのとき こうしておけば とか こう 考えておれば なんてことは 人生の中でよくあるし そんな自分が道しるべになれば若い旅人にとって いいかなあ と 思いながら会ってる。

で、前回 自分が話した中で 自分で はっ とするものがあった。

途上国で物乞いの子供たちに おかねをねだられたときに ごうださんは どうしますか? って 聞かれたとき。

日本人は自分をも含めて 概してこういうときの対処がへたなので それがうまい外人さんのまねをしたよ、 最初は。

でも いまは 小銭があれば あげるようにしている。 昔は あげたり あげなかったり。 

あげても 解決にならないとか、 みんなが 集まってくるとか、 面倒とか、 などなどが あげなかった理由。

たとえば大勢、子供たちがいて ひとりにあげるとみんな集まってきて 収拾つかなくなって 体中 あちこち ひっぱられて 大声で なんか要求されたり こっちが悲鳴をあげそうになり その場から逃げるのに必死なんてことも よくあったし。

でも 最近は そんな状態になっても 余裕をもって楽しんでる。

むかしは そうなりたいって意識的に努力していたなって。 でも 知らないうちに できてた。

はっ と した。 できるように なってたって。

別にこの件が いいたいのじゃなくて、 

自分でこうあるべきとか こうありたいと 思い 努力するものは、 いつか それが 自然にそうなれるんだと。

みんな そうだと 思うよ、 高望みでも なんでも こうありたい と 意識してちょうだい。 

最初は簡単にできないかもしれないけど その理想の自分を演じてください。 

それが いつか 自然と ほんとの自分になってるから。

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by jocvethiopia | 2014-03-09 00:00 | その他

世界初!アムハラ語百人一首

職 種:コンピュータ技術

配属先:アワサ・ポリテクニック・カレッジ

 

 こんにちは。私はエチオピア南部のアワサ市に住んでいます。

 これまで私は主に学校の生徒を対象にに日本のスポーツ、映画、食べ物、服装などを紹介してきましたが、他の日本人も同じようなことをやっているはずなので、せっかくなのでまだ誰もやったことのないことにチャレンジしたいと思いました。もっともスポーツや映画、服装なども他の隊員がやらなさそうなものに特化しているのですが、うっかり書くと私の清潔なイメージが損なわれてしまうので、今回は日本の遊びについての話題です。

 

きっかけ

 

 折りしも1年前、百人一首を日本から持ってきている人がいて、混ぜてもらったのですが、そのときになかなか面白かったので、これをエチオピア人に紹介したらいいのではないかと思いました。百人一首は単なる遊びではなく、日本の中学や高校で古文を勉強するし、当然入試にも出るので、日本の学校の勉強についても同時に紹介できると考えました。

 

立ちはだかる壁

 

 しかし、当然のことながら百人一首は日本語で書かれています。エチオピア人は読めません。私は日本で10年間サラリーマンをやっており、コンピュータの仕事をしていたので、「ないものは自分で作る」という発想でやっていました。ですが「ない決算書は自分で作る」を信念としてあだ名がゼンカモンになった某IT長者の真似をしてはいけません。

 話がそれましたが、エチオピア人にも読める百人一首ができないだろうかと考える日々が続きました。

 

 完成!

 

 1年の歳月を経て、百人一首のアムハラ語版ができました。正確に言うと形式ができたというだけで、取札データは20番までしかできていないのですが、一応ゲームができるようにはなりました。

 

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なお、アムハラ語や文字についてお知りになりたい方は、

拙著「世界初!アムハラ語翻訳システム」http://ethiopian.exblog.jp/17488492

をご参照ください。

 

 

 ゲームのルール

 

 本当は百人一首には競技かるたというルールがあるのですが、まったく同じにすると複雑になってしまうので、エチオピア人にとっつきやすくするため簡略化しています。

1. 取札は10枚もしくは20枚にする。

2. 読み札は用意せず、ネット上の読み札音声データを順番をランダムにして再生する。

3. 取った札が正しいことを確認するために審判に見せる。

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では早速ゲーム開始!

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日本語への挑戦

 

 しばらくすると、ものすごくできのいい生徒が現れました。彼は私と対戦して余裕で勝てるようになりました。もしや彼はいけるのではないかと思い、日本語版(つまり普通の)百人一首取札データを渡し、覚えてくるように言いました。

 数日後、彼はほとんどの札を瞬時に取れるようになっていました。つまり彼は日本語の文字が読めるようになったということです。外国人がひらがなを覚えるのは難しいと思っていましたが、このような方法であれば比較的簡単に覚えられるんですね。同時に、「日本語は縦に書く」ということも理解できたはずです。

 ある日、アワサの隊員が自宅に遊びに来ると言うので、せっかくなのでアワサ隊員で来れる人はみんな私の自宅に集まってもらい、日本VSエチオピアで百人一首の国際試合を行いました。

 結果、アムハラ語版ではエチオピアの圧勝。このままでは悔しいので日本語版(つまり普通の)百人一首を行い、かろうじて勝てました。しかしエチオピア人の記憶力(どの札がどの位置にあるか)は非常に優れており、もうちょっと鍛えたらすごいことになるのではないかと思いました。

 

エチオピア征服計画へ…

 

 エチオピア人に百人一首を覚えさせ日本に興味を持ってもらっていますが、現在進行形で優秀な生徒を日本の大学へ進学させる計画を立てています。彼らが目指すのは単なる留学ではなく、最終的にエチオピアへ戻り総理大臣(厳密には首相と呼称する)になること。それを指導したのは誰か?となり、ゆくゆくは私がエチオピアへ永住するための礎となるわけですが、それをお話しするのは別な機会とさせて頂きます。

 

 

今回のレポートは以上です。最後までお読み頂きありがとうございました。


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by jocvethiopia | 2014-03-02 00:00 | その他


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