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足るを知る

私は、理科教師としてアセラ教員養成大学で学生や小学校の先生方の実験指導に当たっています。
エチオピアは将来工業化をめざし、その基礎作りのために理科教育を充実し、実験を取り入れた授業の改善が課題になっています。現役時代の経験が指導上大変役に立ちやりがいのある任務です。

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写真は大学の教員住宅に住む姉妹で、姉が40歳、妹は16歳です。二人で住み両親は同居していません。
赤ん坊は隣家の子です。姉は全盲でアセラ教員養成大学で英語の先生をしています。苦労して大学の教員になったと思いますが、そのようなことは一切言いません。英語の会話力は教員になってから身に付けたそうです。
妹は家事の一切をしながら学校に通っています。いつも明るく笑顔で、毎日炊事洗濯などをし、姉の大学への送り迎えもしています。16歳で主婦のように働き、学業を両立させ、姉を支えることが当然のことのような生活をしています。彼女の生き方から、人が生きていくことへの大切な心構え、態度を教えられます。
私は生きる上での大切な事を彼女たちから教えられ、この姉妹との出会に感謝しています。

エチオピアは最貧国の一つで貧しい暮らしをしている人たちが多くいますが、隣人との関係を大切にする国民性があり、隣近所とのつながりを大切にし、日常生活でお互いに支えあって生きていることが実感できる国です。

「足るを知る」という日本人がすっかり忘れてれてしまった言葉をいつも考えさせられています。

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by jocvethiopia | 2014-04-27 00:00 | 任地・配属先紹介

ジンマコーヒーの森

a0223909_03345577.jpgジンマコーヒーフォレストは市街から北東に車で約10分、ジンマからアディスにつながる街道を隔てた広大な森だ。10月の下旬、私たちは赤十字のジンマ所長(Mr.Aschalew)に連れられ訪問することになった。これは、コーヒーフォレストに入山する許可書を求めて2か月前に事務所を訪問した折に、コーヒーの実が結ぶ時期がきたら連れて行ってやると申し出ていただいたことが実現したものだ。その時はリップサービスだと半信半疑だったが、こちらからの連絡に「明日の朝9時に来なさい!」という快い回答、妻が食あたりで入院するというアクシデントでいったんは延期になったものの、再度の連絡でこの日を迎えることになった。 訪問当日は事務所のランドクルーザー(TOYOTA製)に専属のドライバーというVIP待遇で、まずは市内にあるコーヒー集荷場に案内された。ここでは集荷されたコーヒーの実を天日で乾燥させ、洗浄後に保管するという作業を行う。その作業は、作業員が2人素朴な道具を使い手作業で行われていたが、私たちの突然の訪問にも作業員は作業を中断して笑顔で迎えてくれた。作業工程は3段階に分かれ、少しずつ乾燥させていく。初めの色鮮やかな実はフレッシュで、思わず食するも味はそれほど甘くなく、かつては食べていたということがにわかに信じにくい体験となった。しかし妻によると食べたあと少し気分がハイになった(?)そうだ。作業の最終段階では、果実はほとんど乾燥してこげ茶色になり、踏みつけてもつぶれない硬さにまでなる。視界一面に広がるコーヒーの実という光景はなかなか見ることができない壮大なもので、感動する体験となった。
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その後、いよいよあこがれのコーヒーフォレストへ向かう。フォレストの入り口にはフォレストキーパーの小屋があり、許可のないものの入山を制限している。 
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キーパーに案内され入山。一歩足を踏み入れると亜熱帯を思わせる植物の雑木林。一面のコーヒーの森を想像していたのとは少し様相が異なり、いつコーヒーの森が現れるのかと期待しながら踏み入ること約5分、コーヒーの実を摘む女性の声が聞えてきた。エチオピアの女性は働き者というが、ここでも草で編んだかごを持ち懸命に働いている。コーヒーの実1㎏につき1ブル(約5円)という労働単価だそうだが、結構きつい労働のように感じた。しかし女性たちは明るく人懐っこい性格で、私たちの入山にも明るく接してくれ、笑顔で私たちの後ろをついて来たり、カメラを向けるとコーヒーの実を摘むポーズをとったりと、いたってフレンドリーであった。そして撮った写真を見せるとすごく喜び、微笑ましく感じた。ただし、日本のことは知らないという返答は残念であったが。
a0223909_03384550.jpg 一方、コーヒーの木は思ったより低木で、葉も細い。所長によると、ジンマ(エチオピア)のコーヒーの木はアラビカ種という単一種で、低地帯の大きな葉を持つ種(ロブスター)とはちがったものだそうだ。出荷される地方によって多くの名前に変身するが、元はすべてエチオピア産のアラビカ種であると楽しそうに解説してくれた。思ったより低木である理由をたずねると、他の高木で影をつくることで日射量を調節(これが良質のコーヒーづくりに最も重要)しているので、高くならないという解説であった。ほとんど頂上までの約40分の行程を登り引き返すことに(結構汗が出るほどの登り)。
 また、私たちが今エチオピアで植物を育てることに興味を持っていることから、コーヒーの種(木で完熟・乾燥したもの)を植えると発芽するかをたずねると、外側の硬い殻を取り除き植えることで発芽するとのアドバイスをいただいた。ただし、発芽はするものの飲用にたえる味にはならないとのことであった。
a0223909_03380770.jpg 話をコーヒーの森にもどすと、収穫時期には一面の赤い実が実ると思っていたのは間違いで、実はすべてが同時に色づくのではなく、時期をずらして少しづく色づくことも今回の体験で分かったことである。したがって、作業をする女性たちの仕事は一定の期間確保されるということも理解した。 また、今回は街道を隔てた両方の森を案内していただいたが、一方の森ではコーヒー以外にアボカドやオレンジ、同時に蜂なども育てていて意外に感じることもあった。
 ちなみに最も意外に感じたのは、そもそも赤十字がコーヒーの森を管轄していることであったが、所長の方から日本にも赤十字があるかと逆に質問を受けることとなった。その中で日本にも赤十字はあること、その活動は病院経営が多いことを伝えると納得がいかないようで、かえって私たちの方が困惑するという結果になった。海外では宗教観にも伝わらない壁を感じることが多いが、こういうところにも改めて壁を感じた瞬間であった。
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by jocvethiopia | 2013-11-29 00:00 | 生活・文化紹介

マスカル祭 ~乾季をつげる花と真実の十字架のお祭り~

3ヶ月に及ぶ長い雨季が終わり春のようにぽかぽかとあたたかくなってくる
雨季と乾季のかわりめの9月27日にマスカル祭は行われます。
マスカル祭はエチオピア正教徒のお祭りです。
国民の大半がエチオピア正教であるエチオピアでは、国をあげての大きなお祭
りです。
マスカルには2つの意味があり、1つめはアムハラ語で十字架を表します。
キリストが磔にされたという真の十字架の発見を祝うというのがこの祭りの由来です。
2つめは、この時期に一斉に咲く黄色い花のことを表します。マスカルの花は、目前に迫った作物の収穫を伝える花でもあります。
マスカル祭では十字架の形をした大きな松明が作られますが、この松明には
マスカルの花も一緒に供えられます。

人々は前日の夕方から教会近くの広場に集まり、祭司様のあいさつを聞き、踊りや歌を歌ってお祝いします。日が暮れると巨大な松明を燃やし、燃え落ちた松明の木切れを拾うことで真実の十字架の発見となるそうです。キャンプファイヤーのように巨大な松明が燃え始めると人々は興奮し、絶叫しながら真実の十字架の発見を祝うのです。

マスカル祭である当日は、それぞれのお家でブンナセレモニーをしたり、お祝いの食事を食べたりして厳かにお祝いします。

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ちなみに、私の個人的な今年のマスカルは、ハイライトシーンの炎に燃えた松明をみそこなってしまったので、来年は最後までエチオピア人に混ざって真実の十字架の発見を共に祝おうと思っています。
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by jocvethiopia | 2013-10-02 03:05 | 時候の挨拶


エチオピアに展開する青年海外協力隊(JOCV)・シニア海外ボランティア(SV)のページです。活動の様子や,生活・文化の紹介などの記事を掲載しています。


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