カテゴリ:生活・文化紹介( 27 )

コーヒー豆

みなさんは、おなじみのコーヒー豆がどのように加工されているか知っていますか?

今回は、コーヒー豆になるまでの過程を紹介したいと思います。コーヒー豆の加工方法は大きく分けて2つ(水洗方式・非水洗方式)あります。今回は、水洗方式について紹介したいと思います。

コーヒーの実は木になっていて、収穫時の11月に赤く色づいてきます。ちなみに緑の実はまだ熟しておらず、おいしいコーヒーにはなりません。

これがコーヒーの実。割ると中に2つずつコーヒーの種が入っています。

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 この実をコーヒー農家の人たちが集めて農協に持って行きます。

ここから加工開始。工程は大きく分けて、6つです。

<工程1>

まず、コーヒーの実を皮ごと洗います。

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<工程2>

次に、皮をむく機械に通し、外の皮を取ります。写真のように、機械といっても人力で動かします。

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<工程3>

皮と実の間にぬめりがあり、そのぬめりを落とすため、3~5日ほど水につけておきます。

この農協では豆の大きさごとに分けて水につけてありました。

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<工程4>

今度は人の力でぬめりや汚れを落としていきます。デッキブラシのようなもので豆をこすりながら、次のタンクの場所まで移動させます。

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<工程5>

工程4までで洗った豆を今度は天日干しをして乾かします。

むらなく乾くように、実を混ぜます。

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同時に欠陥品は手作業で取り除いていきます。

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乾かす日数は、天候次第で変わります。通常9~11日ほど天日干しにします。

ここまでの工程でコーヒーの生豆が完成します。ここから焙ったり、砕いたりすることでみなさんの飲むコーヒーになります。ここエチオピアでは「コーヒーセレモニー」としてその過程すべてが楽しまれています。

この後、品質チェックをして首都アディスアベバに送られます。

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ちなみにコーヒーは大きさや形、香りによってグレード1からグレード8に分けられます。グレードの高いもの、特にグレード1とグレード2は最高品質のコーヒーとして各国に輸出されています。

ということで、今回コーヒー豆の加工工程を紹介しました。
日本でもエチオピア産のコーヒーは手に入ります。(残念ながら生豆の状態での輸出はしてないようですが。)
見かけることがありましたら、是非お試しください。



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by jocvethiopia | 2015-01-01 17:46 | 生活・文化紹介

ゴリラ男子、世にはばかれ。。

読者の皆さん。

はじめましてこんにちは。

噂に名高いぽんこつ体育教師でございます。

赴任して約1年半。

今までこのブログへの執筆依頼を

幾度となく無視してきた私ですが、

遂に逃げ場を失い初めてキーボードを叩いております。

何を書こうかと迷いに迷って、何とも時期外れではありますが、

雨期に山を登ったお話をさせて頂きます。






エチオピアには雨期と乾期があります。

雨期は6月〜9月 

乾期はそれ以外と言った所でしょうか。

「雨大好き!!」

なんて言う人は

そうそういるものでもなく、

多くの人が雨が続くと思うと、

気持ちもふさぎ込んでしまいがちかと思いきや、

実はエチオピアではそうでもありません。

エチオピアの学校は雨期のシーズンは休みになるので

教員にも2ヶ月程の休みが与えられます。

2ヶ月も休みがあるし何をしようかなんて考えてると

もう、気持ちもウホウホです。





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そんな浮かれたゴリラ気分を知ってか知らずか、

悲しみは不意にやってきます。

協力隊は年間4隊次に分けて、

世界各地の発展途上国へと派遣されます。

ちなみに私は平成25年度1次隊。(平成25年7月派遣)

それぞれ1次隊は7月、2次隊は10月、3次隊は1月、4次隊は4月
(※エチオピアには基本的に4次隊は来ない。派遣国によって異なる。)

あたりに派遣されます。

任期が2年なので現在エチオピアには、

平成24年度3次隊から平成26年度2次隊までの隊員が

活動しているということです。

つまり、日本では春が別れと出会いの季節なんて言われていますが、

我々エチオピア協力隊には、

年3回の出会いと別れの季節があるわけですね。

半年前には平成24年度1次隊、

私のちょうど1年先輩の隊次が日本へ帰国されました。

さあいよいよ本題に入りますよ。

というわけでその時の先輩(元登山部部長、現役剣玉職人兼理数科隊員)と

総勢6名で南部のアセラという町にある、

チラロさんへ登ってきました。




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おっと、

間違えました。

チラロ山に登ってきました。

 



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ここで、一緒に登ったメンバーを紹介します。

引率の先生:かねさん(男性シニア海外ボランティア)   
   隊次:平成25年度1次隊 
   職種:理数科隊員  
   任地:アセラ  
   特技:道中、見たことない植物を持ってくる。      
      その植物の名前を知っている。
      登山中一番元気。 
     (写真無し)





部長:オカモトさん(25歳・男性JOCV)  
   隊次:平成24年度1次隊   
   職種:理数科隊員 
   任地:アディスアベバ  
   特技:剣玉、料理、ぽんこつ体育教師いじめ



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声長:ペー島さん(24歳・男性JOCV)
   隊次:平成25年度1次隊    
   職種:体育隊員  
   任地:ナザレット  
   特技:声を出す、大声、叫ぶ



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料理長:すたーあでぃっしょんさん(23歳・女性JOCV) 
   隊次:平成25年度1次隊   
   職種:理数科隊員   
   任地:アセラ   
   特技:炊込みおにぎりにぎにぎ、回復笑顔魔法、セクハラ流し  
   (写真無し)





こんなお父さんが欲しいで長:くぼたさん(男性JOCV) 
  隊次:平成25年度2次隊    
  職種:パソコン隊員   
  任地:アセラ  
  特技:走る   
 (写真無し)





一番弱音を吐いていたで長:ぼろいえ(23歳・オス♂・JOCV) 
  隊次:平成25年度1次隊  
  職種:ぽんこつ体育隊員   
  任地:ズワイ  
  特技:ドラミング、毛づくろい


 

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チラロ山はエチオピアで4番目に高い山だそうで

標高4005mは

とても登りごたえのあるアタックとなりました。

早朝6時半アタック開始。

少し肌寒かったですが

登山にはちょうど良い気候で登り始めることができました。






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一面にはジャガイモ畑が広がり、




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山でとれた作物や育てた動物などを

麓のアセラまで売りに行って生計を立てる人々。





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3000m付近にも人が住み、

富士山山頂相当の標高で元気に遊ぶ子どもなど、




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高原地帯に住む人々の暮らしの一面を見ることができました。










休憩時間を綿密に計る登山部元部長オカバヤシさん。

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快晴だった早朝とはうってかわって

天気は次第に曇り始め、雨を予感させましたが、

なんとか雨に降られることなく

無事山頂まで登りきることができました。






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山頂に着くと今回登った中で唯一の女性隊員が

炊き込み御飯のおにぎりを握ってくれており

おいしい昼食にまでありつけた次第でございます。

しかし頂上に立ちこめる雲が太陽を隠すと同時に、

男たちの心にも影を落としたのだろうか、

4つ余ったおにぎりを賭けて、

「第1回チラロ山杯 弁当争奪戦〜2個目のおにぎりは俺がいただく〜」

そう、醜きバトルロワイヤルが始まろうとしていたのです。

そんな雰囲気に気付いたのか女神隊員が、


おっと。

女性隊員が「わたしは大丈夫だから皆で食べてね。」と一言。

なんて女神!

THE 女神!!

僕は眼鏡!

なんつってますが、

すたーあでぃっしょんさんは、男子隊員みんなの女神です。

シニアの方もお弁当を用意されていたらしく、

結局、4つのおにぎりは4人の男で分け合い、

私のドラミングは炸裂することはなく、

みんなで毛を繕い合いました。。

心配していた天気ですが、やはり持ってる男、ぼろいえがいますから

当然、下山途中にスコールが降るわけです。

濡れる濡れる。

木の下で雨宿りを試みましたが、ほぼ意味が無いほどに

降り散らかしてくれた次第です。

雨には降られたものの、

なんとか無事下山することができました。

ここで元登山部部長からのワンポイントアドバイス。

登山は登り始めて30分の所で10分の休憩。

あとは、50分をめどに10分ずつの休憩を挟むと

疲労が少なく、且つ早く登れるそうです。

これをエチオピアではオカバタケインターバルと呼んでいます。

4000、5000m級の山に登る際は、

一日、順応日を作ると良いそうです。

ちなみに我々エチオピア隊員のほとんどは

普段から2000m付近で生活しているので

毎日が順応日みたいなもんかもしれません。

最後に元登山部部長に聞きました。






Q. 山に絶対に捨てちゃいけないものってなんですか?









A. それはゴミと、、、、、だね。



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近い!近い!!


ちゃお。
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by jocvethiopia | 2014-11-27 03:33 | 生活・文化紹介

マスカル

 エチオピアの新年は9月ですが、新しい年を迎えて早々、西暦で言えば9月26日(年によっては27日)にエチオピア全土にあるエチオピア正教会が行う宗教行事がマスカル祭の前夜祭です(アムハラ語ではየመስቀል በዓል (Maskel Festival)

この行事は首都アディスアベバで行われるものが最も規模が大きく有名ですが、私の任地ボンガでも行われたので見に行きました。

この日の夕方、街の中心部でお茶を飲んでいると、美しい刺繍を施したマントを纏い十字架を掲げた聖職者たちと若者の歌い手の一行が行列していたので、教会まで後をついていきました。丘の中腹にあるまだ建設中の新しい教会の広場には、白い装束の大勢の信徒たちが詰めかけていました。

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アムハラ語で十字架を意味するマスカルは、キリストが処刑されたゴルゴダの丘から後年十字架が発見されたことを祝う行事で、始まりはA.D.4世紀までさかのぼるそうです。
 マスカル祭は出稼ぎに出ていた家族が家に帰ってきて、一家が揃う重要な機会でもあります。また、この行事の前には個人的な喧嘩や紛争のたぐいは解決され、すべてのエチオピア人が和解のもとにこの日を祝うといいます。

 この行事は広場の中心に置かれた、木の束と新年を象徴するキク科の黄色い花(マスカルデイジー)を集めて作った「ダマラ」と呼ばれる円錐形の柱を中心に行われ、ダマラの頂点には十字架が取り付けられています。ボンガの教会の敷地では、カラフルに着飾った聖職者たちや青年の歌い手たちがダマラの前で讃美歌を歌い踊り、周囲を埋め尽くした白装束の信徒たちは手拍子で応えます。

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クライマックスにダマラに火が放たれてダマラはあっという間に燃え上がり、セレモニーは終了です。これだけ見ると日本で正月に行われる、正月飾りを焼く「どんど焼き」と同じような一種の通過儀礼(正月飾りを焼いて新たな年に移行する)にも見えますが、言い伝えでは、火が燃えてその煙がたなびいていった方角が、十字架がある場所だとされ、ダマラに火を放つのは、十字架発見の物語を再現したもののようです。ダマラが焼かれて崩れ去ると頂点に取り付けられた十字架が倒れた向きを見て、その年の作物の出来を占うそうですが、残念ながらこの日は火が燃え上がったところで広場を離れ、一緒にいた同僚とさっさと食事に行ってしまい、このことを知ったのは後からです。(最後まで見ておけばよかった!)。
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 食事を終えて街中のホテルの外に出ると、子どもたちが手拍子で歌い、踊っていました。私の家の前にもやってきて歌っていました。こうして子どもたちはお祝いになると各家をまわって小さく燃えさかる火を囲んで歌い、お小遣いをもらって帰っていきます。この日、通りには夜遅くまで子どもたちの歌声が響いていました。街の周辺部の農村に住んでいて教会まで行くことのできない人たちは、各々が住んでいる場所でお祝いをするそうです。この日は新年の非日常を満喫した1日になりましたが、民族や性別、年齢に関係なくエチオピア全土でこのような行事を催すことに、違いを超えたつながりを感じました。



以下 言葉説明。

宗教行事
・中でもティグライ、アムハラ、オロミアと南部諸民族州が中心となる。ティグライではアディグラト(Addigrat)、ウェクロ(Weqro)、イデガ(Idega)、ハムス Hamus とエロブ(Erob)、アムハラではゴンダール(Gondar)、バハルダール(Bahirdar)、デブラマルコス(Debra Markos)、ラリベラ(Lalibela, ウォルダヤ(Woldaya)、デッセ(Dessie)、ダブラタボル(Dabra Tabor 及びデブラブラハン(Debra Brehan)が、南部諸民族州ではエンデベル(Endeber)、グメル(Gumer)、グンチェレ(Gunchere)、ドゥラメ(Durame)、 ウォライタソド(Walayta Sodo)、マアシャ(Masha)、ボンガ(Bonga)そしてガモゴファGamo Gofa)が中心となる。その他では、南ウェロ(South Wello)のギッシェン山(Mount Gishen)がこの祝祭の中心地である。

የመስቀል በዓል (Maskel Festival)
・各民族での呼び名は、ハディヤ(Hadya)、ウォライタ(Walayita)、ダウロ(Dawro)、ガモ(Gamo)が“Meskalaa”と呼び、カンバタ(Kambata)は“Masaalaa”、 イェム(Yem)は Heeboo”、 グラゲ(Guraghe)は Mesker”、 オロモ(Oromo)は Guubaa”もしくは“Meskalaa”そしてカフェチョ(Kaffecho 及びシェキチョ(Shakkecho は“Meshekerro”と呼ぶ。


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by jocvethiopia | 2014-11-27 02:10 | 生活・文化紹介

HAPPY NEW YEAR 2007~羊の解体~

あけましておめでとうございます。

መልካም አዲስ ዓመት (マルカム アディス アマット:Happy New Year)

エチオピアは独自の暦や時間を持った独特な国です。

今日はそんなエチオピアの「お正月」でした。

早朝から外はわいわい、にぎやか。

女の子達は近所を回り、新年をお祝いするダンスを披露しています。

そして、そんな新年に欠かせないのが、羊!

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エチオピアでは、祝日になると、各家庭で羊や鶏をさばきます。

今回は、同僚宅で、その羊の解体に同席させてもらいました。

その一部始終をご紹介します。

      (※写真注意

      羊が解体される写真があるので苦手な方は見ないでください。)




         羊に限らず、鶏や牛など動物の解体は、男性の仕事。

              
               お父さんの登場です。

         まず、お父さんは羊の脚をひもで縛ります。

     そして、暴れまわる羊を押さえるのは中学2年生の娘の役目。

 

 羊は殺されることを察したのか、直前まで大量に糞をして、興奮状態でした。

   お父さんは手際よくナイフで羊の首をパクリと切断。  

やがて動かなくなった羊を庭の木に逆さ吊りにして、ナイフで皮を剥ぎます。

    (この皮は、業者が回収に来る際に、売るそうです。)


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そしてお腹を裂くと…あふれ出てくる臓器。

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食道、胃、小腸、大腸すべてひとつなぎ。

そして心臓も!

中身を半分に裂き、心房&心室を見せてくれました。

お父さんは次々と各部位ごとに分類していきます。

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その手つきはプロのようで、

私は始終その作業にくぎ付けになりました。


その後、その羊肉を調理するのは女性の仕事。

同僚と娘がティブスを作ってくれました。

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今朝まで生きていた羊。

解体から調理まで見せてもらった後の食事では…

「いただきます」を言う際に、これほどまでに“命”を意識したことはなく、

とても貴重な経験となりました。



2007年、皆様にとって素敵な1年になりますように!








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by jocvethiopia | 2014-10-19 02:24 | 生活・文化紹介

エチオピアの蜂蜜

 みなさん、こんにちは。南部諸民族州カファ地区で活動しているマーケティング隊員です。

日本は桜が散り、新緑豊かな季節を迎えている頃でしょうか?こちらカファは雨季の開始時期にきたのか、(特に深夜に)大雨が降る日が多くなってきました。雨季と聞くと、どんよりとした曇り空に泥の地面、とあまり良いイメージは持っていなかったのですが、天からの恵みを受けて日に日に開花する花々や、益々色鮮やかになっていく草木を見ると、「雨季も悪くないな」という考えに変わってきました。

カファの主要産業には、コーヒーと家畜に次ぎ、養蜂が挙げられます。カファでは主に2種類のはちみつが収穫されますが、4月は、その中で一番の収穫量を誇るシェフレラの花の開花季節です。

大きな大木に黄緑色の花を咲かせるシェフレラ

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養蜂は、自然と共存しながら現金収入を実現するのに有効な手段のひとつであり、カファには約3,500名が所属する養蜂農家ユニオンがあります。加え、エチオピア人ははちみつが大好きで、パンにつけて食べたり、タッジというはちみつ酒を自家製造したりするなど、その国内消費量は結構なものです。

養蜂農家のムルース

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青い作業着に身をつつんだ彼は、ボンガ(カファの行政都市)に住む養蜂農家のムルース。大学を卒業後、カファの行政機関農業局に6年勤めていましたが、一念発起し養蜂農家に転身。それは、「自然から得て自然にお返しする、という行動を通して自然を守る」という長年の思いを実行するためでした。

今回は、そんな彼に協力をもらい、エチオピアの伝統的なはちみつ収穫方法を紹介します。一緒に写っているピンクのシャツを着た男性は、同じく養蜂農家のゲタチョウ。彼は驚愕のスゴ技を持っています。その秘密は後ほど!

大木に吊るされた木筒

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エチオピアの田舎道を歩いていると、こんな風に大木に木の筒がぶら下がっている光景をよく目にします。

初めて目にしたとき、「あれは何だ?どうやってあんな高いところに設置できるんだろう?」と不思議に思ったものですが、これがエチオピアの伝統的なはちみつ収穫方法なのです。

伝統的な蜂の巣箱の作り方

STEP1 おそうじ

巣は木筒が2つに割けた構造をしています。まずは、火の熱とミツバチが大好きな匂いを放つオリーブやロングペッパーの葉で、昨シーズンからの汚れを落とします。ミツバチはとてもきれい好きで、清潔な巣にしか寄り付きません。

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STEP2 合体

バンブーの葉を割いて紐状にします。そして、2つに分かれた木筒を合体し、バンブーの紐で括ります。

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STEP3 包装

バンブーの葉で木筒を包んでいきます。そして、パリオという蔓でぐるぐる巻きにします。

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木筒の頭は、木筒中に雨や害虫が侵入しないよう、丁寧に梱包します。

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バナナの葉も追加し、丁寧に蓋をしていきます。そして、蔓でしっかりと結びます。

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木筒のお尻には隙間があいていますが、これはミツバチが出入りできる様に、わざと残してあります。

遠目ではただの木筒と思っていましたが、こんなにも丹念に作られていた事に、大変驚きました。そして、材料をすべて自然界から入手していることにも感服です。まさにエコ・ライフですね。

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STEP4 紐の装着

コンボという木の枝のように太く丈夫な蔓を木筒の中心に一巻きします。これが、大木に吊るされる際の紐になります。

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STEP5 お祈り

ミツバチが大好きな匂いを放つオリーブやロングペッパーの葉で煙を焚き、木筒のお尻から巣内に注入します。ミツバチがたくさん集まるようにと、祈りを捧げる瞬間です。これだけの労力を注いで設置しても、収穫期を終えてみると中身がすっからかん、ということもあるとか。だからこそ余計に、一つ一つの作業を丁寧に行い、木筒に祈りを込めるのです。

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STEP6 木登り

さて、ここでようやくゲタチョウのスゴ技の見せ所。木筒を吊るす木を定め、綱のような紐を用いて木登りを開始。その高さ、10メートル以上あるのではないでしょうか?1つの大木に8つの木筒を設置するので、枝の先まで足を延ばします。

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STEP7 設置

設置場所に到達後、下から木筒を引っ張り上げます。そして木筒内に雨が入らないよう、ミツバチ用の小さな隙間が空いた側を地面に向け、斜めの状態で固定します。ゲタチョウの姿、確認できましたか?

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これが、エチオピアの伝統的な収穫方法です。最近は、より効率的に収穫することが可能な地面設置型巣箱の普及も進められていますが、カファの養蜂農家の約75%が、今でもこの伝統的な手法ではちみつを収穫しています。こういう背景を知ると尚、その食品へのありがたみが増しますね。

ちなみにシェフレラの花からとれた蜂蜜はこんな色をしています。びっくりするほど甘くて美味しいですよ。

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日本で流通しているはちみつは加糖されていたり、熱処理が施されていたりと、天然の生はちみつを食する機会はなかなか無いと思います。インターネットで検索すると、エチオピアのはちみつを通信販売している会社もあるので、皆さんも是非一度、その味をご賞味ください♪

それでは皆さん、またの投稿の機会まで J


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by jocvethiopia | 2014-06-15 17:52 | 生活・文化紹介

遊びの天才!?~コンドームボール~

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さて皆様突然ですが問題です。こちらの写真にあるちょっと存在感のあるこのボール。実は手づくりなんです。何を材料に使っているかわかりますか?

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もうタイトルでばればれですね。このボール、コンドームとぼろ布で作られています。作り方は、袋状に布を縫い、その中にコンドームを膨らまして作っています。糸もなかなか手に入りづらいのか、糸の代わりにビニールシートをほどいて、ひも状にしたものを使っています。ちょっと手間はかかるかもしれませんが、このコンドームボール、かかっているお金はたったの2.5円。普通にボールを買うと一番安いゴムボールでも250円するので、100分の一の値段で作れるこのボールはかなりお得です。強度も問題なし、サッカーをしたくらいでは壊れません。

ここでは道を歩いているとこんな手作りのおもちゃを頻繁にみることができます。

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タイヤを転がして遊んでいたり、ビールの王冠でボードゲームをしていたり、遊びは様々。子供たちの想像力や、遊びへの貪欲さにはいつも感心させられています。エチオピアの人たちは丁寧にきれいなものを作ることは苦手なような気がしますが、おおざっぱにすごいものを作ることが得意に思います。

子供ではないですが、学校で働いている警備員さんが、立派な小屋を、一人で建ててしまったときは、この警備員何者だと、さすがに驚きました。

こんな天才たちがこれからどんな国を作っていくのか、楽しみでしょうがないです。


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by jocvethiopia | 2014-04-13 00:00 | 生活・文化紹介

エチオピアの挨拶表現

エチオピアの挨拶には私たちが知っている言語にはない独自性があるように思います。それはHow are you?に対する応答の表現として、アムハラ語でእግዜር ይመስገን (igzar yimesgen = Thanks to God)のようにGod (እግዜር)が入ることです。それは古代からキリスト教が民族的アイデンティティを構成している国ならではのものかもしれず、そのことが日常使う言葉にも反映されているのではないかと思います。

 

このことを考えだしたのは、職場で同僚たちと毎日挨拶を交わすなかで、How are you?に対する応答の表現としてThanks to Godを特に深く考えることもなく挨拶として使っていたのですが(これは挨拶として期待されている表現で、ただ単に「はい」「いいえ」だけでは物足りない)自分にはGodがいないのになぜこんなことを言っているのだろうかと思ったのが始まりです(ちなみにLonely Planetという出版社の旅行者用フレーズブックであるEthiopian Amharicにはእግዜር ይመስገንは記載されていません)。アムハラ語にはその他にも、主に初対面の人に対して使う「こんにちは」に相当するጤና ይስጥልኝ (Tena yistelin = May he(God) give (you) good health for my sake!)にも明示的にではないもののGodが登場するし、エチオピア人の家に招かれてお茶やお菓子をごちそうになったような状況で、帰り際にお礼の挨拶として使うእግዜር ይስጥልኝ (igzar yistelin = May God give to you)という表現にもGodが入っています。

 

エチオピアの公用語はアムハラ語ですが、私の赴任地のカファの現地語はカフィニャであり、アムハラ語と全く同じような表現を見つけることができます。カフィニャでHow are you?に相当する表現はwoda beti ne? ( =are you fine?)で、それに対する応答はyeerichi galleto beda( = thanks to God)です。YeeriGodであり、galletothankです。アムハラ語のように、どこかの家に招かれてお茶を飲んだときのお礼としてyeerimba( = God give to you)といい、yeerは先ほどと同じようにGodimbagiveです。また、それに対するもてなしたほうの返答はtokimba( = together give to you)であり、これもアムハラ語と全く同じなのです。エチオピアの他の言語については調べていませんが、恐らく同じなのではないかと思います。

 

How are you?に戻って日本語はどうかと考えると、「お元気ですか?」の返答として「元気です。おかげさまで」というのがありますが、エチオピア人からしてみれば「おかげさま」って誰のおかげさまなのだろうと思うに違いありません。それは「あなた」かもしれず、誰だかわからない「みんな」かもしれません。日本語は常に「誰」が不在で曖昧です。英語は日常の挨拶ではGodへの感謝は口にせず、くしゃみをしたときに誰かが(God) bless youと言ったりします(くしゃみをすると魂が抜けると考えられていたので)。またThank Godという表現があり、OALD ( = Oxford Advanced Learner’s Dictionary)に面白いことが載っています。

 

Thank God = used to say that you are pleased about something

Thank God you’re safe!

[Help Note] Some people find the phrase thank God offensive.

 

それによると、thank Godは嬉しいときに使うのですが、例文のThank God you’re safe!(あなたが無事でよかった!)にあるように、どうやら緊急事態を切り抜けたような場面で使うようなのです。しかも注意書きとして「中にはこの表現をoffensive(失礼、無礼)と思う人もいる」とあります。これはもちろんGodに対してであろうが、英語のGodは危機に際してのみ招かれるのでしょうか。日本語や英語に比べて、エチオピアの言語がこのように日常的に神への感謝を述べるのは、エチオピア人の篤い信仰の証しなのかもしれません。


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by jocvethiopia | 2014-03-23 00:00 | 生活・文化紹介

エチオピアの鳥たち

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皆さまは、アフリカと聞くと何を思い浮かべますか?

サバンナに住む、ゾウやライオンなどのたくさんの野生動物たち・・・

残念ながら、エチオピアでは、ゾウやライオンを簡単には見ることができません。

国土が急峻で、広大なサバンナがあまりないので、ゾウやライオン、キリン、サイなどはごく少数しか住んでいないのです。

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(ハイエナはたくさんいる?)

 

そのため、動物を見るためにエチオピアを訪れる人は少なく、一般にエチオピアは

「歴史と文化の国」であるといった評価がなされています。

 

しかし、その評価、「ちょっと待った!」と私は言いたい。

「歴史と文化」があるのはもちろんけっこうなことですが、エチオピアにも魅力的な「自然」があり、日本ではなかなか見られないような生き物が、地域を問わず身近に住んでいるのです。

 

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 (わあ、こんな生き物がいるんだね)

 

その生き物とは、「鳥」。エチオピアには約850種の野鳥が住んでいると言われています(日本は約690種)。アフリカ全体では2,600種弱の鳥がいますので、エチオピアではその約1/3が見られるということですね。今回の記事では、その中のほんの一部を紹介したいと思います。

 

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 (Bee-eater ハチクイの仲間です。かわいい。)

 

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 (Stork ハゲコウとPelican ペリカンです。ふてぶてしい奴ら。)

 

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 (Flamingo フラミンゴとEthiopian 少女です。かわいい?)

 

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 (Hornbill サイチョウの仲間です。まるで恐竜のよう。)

 

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 (Sunbird ハチドリの仲間です。派手なのはオス。)

 

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 (Kingfisher カワセミです。みんな大好き。2mぐらいまで近寄れます。)

 

他にも日本ではなかなか見ることのできないヤツガシラや、見つけるとちょっとうれしいサンコウチョウなど、目をひく野鳥をたくさん観察することができます。

エチオピアに、是非ともバードウオッチングにお越し下さい!

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by jocvethiopia | 2014-02-23 22:13 | 生活・文化紹介

市場を散歩

今日は北のある町の市場を散歩してみたいと思います。
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この町ではスーパーマーケットのような大きな店はありませんが、市場に行けば生活に必要なものはたいてい揃います。市場が開かれるのは毎週水曜日と土曜日。町の人はここでいつも生活品をそろえ、ときには物を売って生計を立てています。市場に来てみたら友達が鶏を売っていたということもしばしばあります。
前置きはともかくとして、ちょっと市場をのぞいてみましょう!!
まず、市場の大半を占めているのが食料品。ジャガイモ、玉ねぎをはじめとしてトマト、キャベツ等々。ニンニクなどの香辛料も売られています。
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エチオピアといえばインジェラ。インジェラの材料のテフも粉にされたものがここでは手に入ります。
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鶏と卵のセット。ニワトリは足を縛られておとなしくしています。
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おっと、子山羊が、この子も売られているのでしょうか?
お次は生活用品。服、食器、家具なんかも。ここではリユース品もよく売られています。
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写真はトマトの缶詰。これを何に使うかというとここの人はこれにお酒を入れて飲んだりします。ペットボトルなんかも捨てられたりせず、よく店先で売られています。
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この土の筒、実は蜂の巣なんです。こんな物まで売られています。
最後に市場には物だけではなく職人さんも集まります。
服の仕立てやさん、アイロンをかけてくれる人、包丁のとぎし。この三つの職業しか知りませんが、ホントはもっとあるのかも。
本当にいろいろは人や物が集まって町っていうのは成り立っているんですね。


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by jocvethiopia | 2014-01-21 00:00 | 生活・文化紹介

羊の行進

日本の正月明け七草、1月7日、ここではエチオピア正教のクリスマス、2番目に長い断食の開ける日です。日中の飲食制限の他に動物性たんぱく質の摂取が許されない戒律が44日振りに明け、待ちに待った豪華な御馳走が食卓に並ぶ喜びに満ちた待望の日です。
一家の長たるお父さん達が、家族の為に牛・羊・鶏等の食材を準備する為奮闘する日でもあるのです。そして、この日食卓を賑わせる主役の多くは羊達です。
 ここ首都アジスアベバでも大都市の雑踏の街中を、各家庭のすぐそば、お父さん方が連れ帰れる所まで、羊が群れを成して行進して行く光景が余り違和感なく展開されています。

 おや!おかあさんが羊を追っています。何処から来たのかちょっと時間を戻して見てみましょう。
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ここは、副都心を目指してビル建設ラッシュが続いているマガラニャ。往来する車の合間を縫って道路を横断。
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あれ!ミニバスの屋根から降ろされている。
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なるほど、飼い主夫婦はバスの中、羊達は屋根上に手足を縛られ横積みでの旅だったようです。
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街中、ちょっとした広場には、100頭近い群れが集められている事は珍しく無く、10頭位迄だと一人、2~30頭だと二人で隊列を組んで移動しています。
 おや!道路脇に羊牧場?
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いや、車道脇のちょっとした草地が彼等や羊飼いにとってのオアシスで、食事・一休み中でした。
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羊に限らず、牛やロバの行列もよく見かけます。不思議に見えるのは、首輪まではあっても、首縄や手綱は一切見当たらず、飼い主達はせいぜい短い棒や鞭を持っているだけ。
先日は、一人のおじさんが、手にニワトリ5羽を抱えつつ羊8頭、ロバ3頭、牛2頭と一緒に人が歩くのも難しい様な工事中の凸凹道を引き連れて悠然と歩いていました。この家畜との息のあった連携振りの見事さに暫し見とれてしまいました。

そうなんです。高架横断歩道でも人が歩くのと同様に行進して行きます。
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開発・拡大化が継続している街中で,この食材が人々と共在・融和しつつ行進している情景はここならではと思っていますが、都市化の雑踏の中でも失われず今後も残って行けるだろうかと、少し心配しています。
鳴き声や暴走等は殆ど無く、エチオピア正教の戒律が浸透しているかの様に従順な家畜達、是非一度お出かけ頂き、ご自分の目で確かめられる事をお勧めします。


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by jocvethiopia | 2014-01-07 06:00 | 生活・文化紹介


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